ビジネス本が大好きでよく読んでいる「ものらぶ太郎」です。
今回ご紹介するビジネス本は、「無名の男がたった7年で 270億円手に入れた物語」。Amazonでのカスタマー評価も高く、ほとんどが星5つとなっています。
本書には、リラクゼーションのお店「りらくる」を創業し、7年で直営600店舗(フランチャイズではない!)まで展開し、270億円で売却するまでの実践的なノウハウが余すところなく書かれています。
こんな人にオススメ!
将来起業したいと考えている人だけでなく、新任のマネージャーや経営者にとっても、非常に有益なノウハウが詰まった本と言えるでしょう。
本記事では、本を読んで参考になったポイントを3つに絞ってご紹介したいと思います。
1. 1店舗目から多店舗展開を考えてつくる
お店を出店する場合、1店舗目を丁寧に作り上げてから多店舗展開するのではなく、1店舗目から他の店舗と同じ、数あるうちの1つとして作るという考え方が目からウロコでした。
著者の竹之内氏は、最初から複数店舗を直営で運営すると決めて、そのためにはどんな仕組みが必要かを徹底的に考えています。そして、1店舗目からその仕組みを導入。実際に竹之内氏は1店舗目がオープンする日も店には出ずに、店内に取り付けたカメラの映像を別の場所でパソコンのモニター越しに眺めていたそうです。
このようにはじめることで、その後の展開スピードがまったく違うのだとか。確かに!
また、1店舗の売り上げを追求するのではなく、「8割でいいと割り切る」ことも重要なんだそうです。各店舗に経営者がいなくても8割を売り上げられる仕組みさえあれば、店舗を増やすことは難しくないという考え方がベースにあるからです。事実、直営で600以上のお店をもつ「りらくる」には、店長がいません。
2. 実力による成功だけが真似できる
竹之内氏は、「成功しているものを真似ること」をビジネスで大切にしているそうです。そのとき、その成功が、実力での成功かブランドでの成功か見極めることがとても重要です。なぜなら、ブランドでの成功は真似ることができないからです。
実力で成功しているビジネスを発見したら、そのビジネスモデルを徹底的に調査研究すれば、真似ることができます。「りらくる」もそのようにして生まれたと本書で明かしています。
逆に、「これは行けそうだ!」というビジネスアイデアをかりに思い付いたとしても、先に同じビジネスで成功している事例がなければそのビジネスをスタートしようと思わないそうです。
この世に存在しないビジネスは、誰も思いつかなかった新しいビジネスではなく、すでに誰かが始めて失敗し、淘汰されたビジネスだと考えるくらい徹底しています。
成功している前例を、よりよく真似していけば、同じように成功する可能性が高いのです。
3. 経費が売り上げにどう繋がっているか徹底的に考える
経営者の理念は「利益を出すこと」だけだと考える竹之内氏は、経費削減も徹底しています。
売り上げや利益アップにつながらない経費はすべてカット。仮に100円のものを1つ買うにも、その投資が回収できるのかということを突き詰めて考えています。
多くの経営者がやらない当たり前のことを徹底してやることで売り上げや利益は簡単に増やすことができるのです。
また、こうした考え方を社員に浸透させ、社員全員で実行できるようにしているそうです(マインドの仕組み化と呼んでいる)。全員が一つの考え方で答え意思決定できるようになると、みんなが楽になるのだとか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事でご紹介した「無名の男がたった7年で 270億円手に入れた物語」には、他にも目からウロコの経営ノウハウがたくさん詰まっています。
本記事を読んで少しでも気になった方は、Amazonをチェックしてみてくださいね。