あの「アイデアマラソン」をスマホやタブレットでできるアプリがリリースされました。
「アイデアマラソン」とは、樋口健夫博士が考案したオリジナル発想法で、簡単なルールに従って毎日ノートに発想を書き連ねていくだけというもの。その結果、発想力がぐんぐんついてきます。
発想力は訓練で伸びる
私も一時期ハマって毎日たくさんのアイデアをノートに書いていました。その時の経験からも発想力というのは、訓練すればいくらでも向上させることができるということを学びました。
私は仕事柄、アイデアを考えるのが大好きなんですが、普段アイデアなんか考えたことがないという方もいらっしゃると思います。そういった方には「アイデアマラソン」はよい方法だと思います。
老若男女誰でも取り組めることから、幼稚園、大学、企業などに幅広く導入されているそうですよ。
まずは1日1アイデアからでもオッケー。
アイデアマラソンをアプリで楽しめる
そんな「アイデアマラソン」を、紙とペンがなくても実現できるのがこの「IMSノート」なんです。アイデアマラソン研究所と電気通信大学発ベンチャーグループが共同で開発したそうです。
まだiOS対応のみですが、Android版も開発中だそうです。
「IMSノート」をプチレビュー
さっそくダウンロードしてちょっとだけ使ってみました。Appストアで検索するときは、「アイデアマラソン」もしくは「IMSノート」で出てきます。
無料アプリですが、広告を非表示にする際には120円かかります。
アプリを起動するとほとんど真っ白な画面が表示されますが、アイデアを幾つか入力するとすぐに埋め尽くされます。
右上の紙とペンのアイコンをタッチしてアイデアを入力します。
初期入力画面ではキーボードを使ってアイデアを入力することができます。
また、キーボード左上にあるアイコンを選ぶことで、以下の機能を使うことができます。
- カメラで写真を撮って貼り付ける
- カメラロールの写真を選んで貼り付ける
- ペンモードでお絵描きする
- カテゴリを選択する(保存時にも選択できます)
- 連続アイコンにチェックを入れると、続けてアイデアを入力できる
文字入力の様子 。9.7インチiPadで使うと文字サイズがちょっと小さい。
撮影した写真にお絵描きしているところです。ペンの種類や太さ、色などが選べます。簡単な図形が描けたり、好きな場所にテキストを入力することもできます。Undoボタンは10回以上戻ることができました。
保存するときにカテゴリを選ぶことができます。カテゴリは大カテゴリと小カテゴリを設定する必要があるみたいです。小カテゴリは自分で入力設定します。
アイデアを幾つか入力した状態です。大カテゴリで色分けされています。
いろいろ探してみたのですが、一度入力したアイデアを消すことはできないみたいです。これは改善を期待したいところです。入力したテキストを削除しても、中身が空っぽのアイデアとして残ったままになりました。
「アイデアマラソン」をアプリで行うことの一番のメリットは、この現在の状態の見える化ではないでしょうか?
これまでに考えたアイデアの数をこのようにグラフで見ることでモチベーションがアップし「アイデアマラソン」を続けることができるでしょう。
最初は不要な機能ですが、アイデアがたくさん増えてきたら、期間やカテゴリ、キーワード検索することで見つけることができる仕様になっていました。
「IMSノート」の評価
ほんの短時間ですが、アプリを使ってみた感想です。
- iPadとiPhone、Mac、Windowsのどれで書いても同期が取れるとよい(マルチデバイス対応)。
- EvernoteみたいにWeb版もあるとなおいい。
- まだバグらしき挙動が残っている。
- デザインが古臭いので使う気が起きないが、使い方は分かりやすい。
- 使い勝手がイマイチのところがある。
- Apple Pencilで文字を書くときの追従性がイマイチ。
- 将来的にアプリを継続して使えるかどうか不安。
とちょっとネガティブな感じになってしまいました。やはり、情報を蓄積していくアプリの場合、アプリのデザインや使い勝手以上に企業としての事業継続性をどう評価するのかが重要になってくると思います。その時に備えて、いつでもPDFなどに書き出す機能は必須になってくると思います(その機能を使いたい場合は、課金したりするんだろうなぁ。。)。
あのEvernoteもちょっと心配なニュースを聞いたりしますしね。
期間限定で集中的にアイデアを出したい場合とか、発想のトレーニングとしてしばらく使ってみたいという方にとってはよいアプリかもしれません。
興味ある方は是非使ってみて、発想力をアップデートしてみませんか?