3月に新型iPadが発表される可能性は?
3月にアップルが新型iPadと4インチのiPhoneを発表すると噂されています。
アップル製品の発売周期をまとめたサイト「Apple Days」によれば、初代iPad, iPad 2, iPad(3rd generation)までは3〜4月に発売されています。そして、iPad(4th generation), iPad Air, iPad Air 2は10〜11月に発売されていることがわかります。
さらに、2015年の9月には、満を持して12.9インチディスプレイを搭載する超弩級のiPad Proが発表され、2ヶ月遅れの11月に発売となりました。
iPadシリーズといえば、7.9インチディスプレイのiPad miniも忘れてはいけません。一時期、スマホ市場におけるファブレット端末の増加や、2014年に5.5インチディスプレのiPhone 6 Plusが発売されたことによって、小型タブレットの存在価値が薄まり、iPad miniの後継モデルが発売されないのではないかとの噂も流れました。しかしながら、その噂を覆すかのようにiPad mini 4が発売されたのです。
今後の販売量次第ですが、最新型のiPad mini 4は昨年の9月に発売されたばかりですし、iPad Air 2並みに完成度も高く今が買い時と言えるでしょう。
以上を総合的に考えると、これまでの発売周期からみて、今年の3月に9.7インチサイズのiPadシリーズがアップデートされる可能性は非常に高いと言えます。さらに、その新型iPadの名称はiPad Air 3ではなく、iPad Proになると噂されています。
アップル製品のネーミングについて
アップル製品のネーミングについては、規則性があるようでないというのがこれまでのところです。各製品それぞれのマーケティング戦略上、簡単には統一できないという問題がありそうです。
iPadに関しては、3代目から製品名末尾のナンバリングがなくなり「新しいiPad」と呼んでいましたが、その半年後にまさかのiPad(4th)が発表され大きな混乱を招きました。その時同時に発表された7.9インチのiPad miniとiOSのバージョンを合わせる必要があったのです。
iPadモデルの変遷
その後、5世代目にあたる9.7インチのiPadは大幅に薄型軽量化を実現し、MacBook Air同様末尾に「Air」がつけられました。
Macシリーズと比較してみると下の表のようになります。
製品特徴\製品シリーズ | Mac | MacBook | iPad |
mini | Mac mini | - | iPad mini2,4 |
無印 | iMac | MacBook | - |
Air | - | MacBook Air | iPad Air,Air2 |
Pro | Mac Pro | MacBook Pro | iPad Pro |
赤字の製品はそれぞれ現行モデルが初代となります(MacBookに関しては、名称としては復活となりますが、12インチディスプレイ製品としては初代です)。
冒頭に書いたように、規則性があるようでないですね。
完成度の高いiPad Air 2
現在のiPadシリーズには無印モデルがありません。私は家でほぼ毎日iPad Air 2を使っているのですが、非常に満足度が高く一般ユーザー向けのタブレット製品としては、完成の域に達していると言っても過言ではありません。コンテンツビューアとしてみると全くストレスがないのです。重さについても十分に軽量で、大人なら片手で持っても操作ができます。iOSの使いやすさは折り紙付きですので、子供からお年寄りまで誰でも操作できます。
仮にiPad Air 3が発売されるとして、これ以上処理速度が速くなって、本体が薄く軽くなったとしても、ユーザーから見た進化としてはほとんど体感できないでしょう。デザインに関してもこれ以上変更するところはないと言っていいくらい現状不満がありません。
iPhone 6sから搭載された3D TouchがiPadに搭載されるという話もありますが、仮に搭載されるとしてももっと先になるのではないでしょうか?
常に持ち歩き使用頻度も高いiPhoneに比べると、3D Touchを必要とする場面も少ないと考えられます。何より最新のiPad Proに搭載されなかったことから考えても、iPadシリーズへの搭載はしばらくないとみてよいでしょう。
今後、Airシリーズは終了する?
昨年、12インチディスプレイのMacBookが発表されてから、今後MacBook Airシリーズはなくなってしまうのではないかと言われています。
近年、薄型軽量を他社差別化要素としてアピールしづらくなっていることも要因の1つとして挙げられます。アップル以上に薄型軽量のノートPCやタブレットを開発・発売しているメーカーがあるからです。新しいMacBookに「Air」が付かなかったことからもその可能性は十分に高いと思います。
iPadシリーズについても、同様に
- 現在、iPadには無印モデルが存在しない
- iPad Air 2の完成度が非常に高い
という理由から、今後1〜2年で9.7インチモデルのiPadシリーズは無印iPadモデルとして刷新されるのではないかと思います。
つまり、近い将来、アップル製品全モデルについて「Airシリーズ」はなくなると予想できます。
3月発売の新型iPadはiPad Pro?
最初に、今年の3月に9.7インチサイズのiPadシリーズがアップデートされる可能性は非常に高いと書きましたが、新型9.7インチiPadに対する最も高いニーズは、当然のことながら、iPad Proに採用されたApple PencilとSmart Keyboardへの対応でしょう。
マイクロソフトのSurfaceシリーズへの対抗という意味でも、9.7インチiPadシリーズを刷新してセールスを伸ばすためには必須の機能追加だと思います。
でも仮に、iPad Air 3としてApple PencilやSmart Keyboardへ対応したとすると、2つの問題が生じます
ひとつは、同じiPad Airシリーズの中で、大きく機能が異なるモデルが共存してしまうという問題。現在アップルはiPad AirとiPad Air 2を併売しており、仮にiPad Air 3を発売したとしても旧モデルとなるiPad Air 2が併売されることは確実です。そうなればきっと混乱を招くでしょう。
もうひとつの問題は、9.7インチクラスのタブレットを使うユーザーの中で、ペンやキーボードを必要とするユーザーはおそらく全体の1〜2割程度であると考えられること。つまり、たった1〜2割のユーザーを満足させるためだけに、現在完成の域に達しているiPad Airのハード仕様の変更を、アップルが行うでしょうか。
“Pro”シリーズはクリエイティブモデル
ご存知の通り、アップルはクリエイティブ作業を必須とするクリエイター向けのモデルとして、「Pro」シリーズを展開しています。
iPad Pro以前のiPadシリーズには、クリエイティブ作業をするための機能が不足していました。他社が、パソコンとしてもタブレットとしても使える“2in1”パソコンを続々と発売する中、タブレットをポストPCと位置付けているアップルとしてiPad Proの発売は規定路線だったのでしょう。また、デザイナーやクリエイターから圧倒的な支持を得るアップルが、iPadシリーズにクリエイティブ・モデルの「Pro」シリーズを追加するのは当然の流れなのです。
これらのことから見ても、3月に発表される9.7インチの新型iPadがApple PencilやSmart Keyboardへ対応するならば、iPad Proシリーズになるのは当然と考えられます。
アップルのサイトにヒントがあった
iPad Proのサイトをもう一度見てみると、ちゃんとヒントが書かれているんですよね。
「iPad ProのためのApple Pencil」、「iPad ProのためのSmart Keyboard」とね。
今後、iPad Proシリーズは2サイズでの展開となり、iPad miniとiPad Airシリーズについても1〜2年以内に、ノーマルな無印iPadシリーズとしてネーミングが統合され、2サイズでの展開となるのではないでしょうか。