■本日のオススメ本
「荒木飛呂彦の漫画術」
荒木飛呂彦 (著)
■内容
全く人気が衰えることなく長期連載が続く『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦。絵を描く際に必要な「美の黄金比」やキャラクター造型に必須の「身上調査書」、ヘミングウェイに学んだストーリー作りなど、具体的な方法論からその漫画術を明らかに!本書は、現役の漫画家である著者が自ら手の内を明かす、最初で最後の本である。
ーAmazonより抜粋
■こんな人にオススメ
- 「ジョジョの奇妙な冒険」ファン
- デザイナー、コピーライター、クリエイター
- 漫画家、作家志望の方
- 漫画好き
■印象に残った言葉
主人公は何をしたい人なのか、その行動の動機をはっきり描かないと、キャラクターというものは出来上がっていきません。(略)ここが曖昧だと、読者は主人公に感情移入できないのです。
自分の興味が尽きるからアイディアがなくなるのだと思います。
重要なのはキャラクターであってストーリーではない。
■感想
ジャンプに連載された頃からのファンであり、あれから30年近く経つ今でも多くのファンに愛され続けている作品であることに、とても驚かされます。
学生時代、最も影響を受けて何度もむさぼり読んだ第3部までが、やはり一番大好きです。その中でも特に第2部が好き。毎週ジャンプの発売日を楽しみにしていた頃が懐かしいですね。
思い出話はさておき、本書は「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦氏が、思考錯誤した結果編み出した漫画術を惜しみなく公開しています。
ー最初の1ページをめくらせるにはどうすれば良いのか?
ー魅力的なキャラクターを作るためのノウハウは?
ーストーリー作りの鉄則とは?
ーどんな「絵」だったら売れるか?
細かく見ていくとキリがありませんが、どのページをめくってもなるほどと思うことが書かれおり、そこまで言っちゃうの的な情報満載です。
今後、漫画家を目指す若い人にとっては良い教科書になることでしょう。漫画家関係者のみならず、クリエイティブな仕事の役に立つヒントが得られる興味深い1冊だと思います。