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30年以上前に書かれた本だが、今読んでもかなり面白かったハードSF小説「星を継ぐもの」

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■本日のオススメ本

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「星を継ぐもの」
ジェイムズ・P・ホーガン (著), 池 央耿 (翻訳)

■内容

月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。

ーAmazonより抜粋

■こんな人にオススメ

  • SFファン
  • イノベーター
  • 謎解きが好きな人

■印象に残った言葉

常識で考えて当然と思われることが現実にはそのとおりではないという場合、どこが間違っているかを突き止めるには独創的な発想が必要だ。

■感想

Amazonのレビュー数が約250件、そのほとんどが星5つというのに好奇心が負けてしまい読んでみました。日本で初版が発行されたのは1980年ですが、買った本は2014年発売の94版でした。発行部数もすごいです。

物語の舞台は近未来の地球。月で真紅の宇宙服を着た死体の発見から始まります。

死体の所持品などの分析結果が出てくるたびに謎が謎を呼び、壮大な謎へと発展していきます。読者も様々な推測を立てながら読み進めることになるかと思いますが、それらの謎と数々の矛盾を綺麗さっぱり消し去ってしまう最後の結末にはきっと驚くことでしょう。

本書はハードSFと言うカテゴリに入るそうですが、読んでみてハードSFの意味がわかりました。とにかく、科学的な理論や専門用語のオンパレード。死体の謎解きに関わる科学者たちのやりとりが最後まで繰り広げられていきます。

それが意外にも大変面白い。知的好奇心を最後まで刺激しまくってくれるのです。

どこまでが科学的事実でどこまでが作者の創作なのか曖昧になるほどに、絡み合った世界観を創造した作者はすごいです。

ちなみに、本書には続編がありますので、近いうちにそちらも読んでみたいと思いました。

■興味を持った方はチェック

■漫画版もオススメします