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娘(小学3年生)の「夏休みの宿題がなかなか進まない問題」に対して、見える化したら娘もやる気が出た。

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お子さんの夏休みの宿題は順調に進んでいますか?

ちなみに我が家の場合ですが、ママが毎日ガミガミうるさく言っているにも関わらず全く順調に進んでいないようです。

 

夫婦喧嘩はいつも子供のこと

私の妻は専業主婦です。一方私の方は平日は毎日仕事のため、ほとんど子供の勉強をみることはできません。

したがって状況を正確に把握しているとは言えませんが、妻と娘の会話を注意深く観察しているといろいろ見えてきました。

普段のやりとりはこんな感じです。

  • 妻:「勉強やったのー?」「いつも言っているでしょ。」「早くやりなさいよ。」「〇〇はどうしたの、もう終わったの?」「〇〇もあるのよ。」「ねー、どうしてそうなの?」「やる気あるの?」
  • 娘:「わかってるー。」「やった。」「わからない、わからない、わからない。」「どうすればいーの?」「シクシク(泣く)」

文章で書くといまいち伝わらないかと思いますが、よく目にするのが、親子で感情的に言葉をぶつけ合っている状況です。端から見ていてコミュニケーションがうまく成立しているようには見えません。

これまでの宿題のさせ方は、ママが今日はこれをやるのよと言って宿題をさせるやり方でした。これではいつまでたっても、親の指示待ちからは抜け出せません。例え怒られても指示に従っていれば、子供からしてみれば宿題は終わります。ですから「怒ってやらせる」→「嫌々やる」を繰り返しているだけなのです。

その場で妻に注意やアドバイスをしようとしても、(私の言い方にも問題ありますが・・)「そんなこと言ってない」「分かってる」「パパはいつもいないでしょ、何がわかるの?」といって取り合ってくれません。しまいには夫婦喧嘩になって、「あなたがちゃんとやらないから私が怒られているんじゃないのー。」なんて娘のせいにし始めたりして、夫婦喧嘩も空回り。険悪な雰囲気が漂って収拾がつかなくなることも。。。疲れますよね。

 

それ子供に伝わっていますか?

子供の教育方針について書き始めるとキリがないので、「夏休みの宿題がなかなか進まない問題」に関して私の考えをまとめておきます。

小学3年生にもなると学校から出る宿題の数も増えます。下の娘は小学1年生ですが、1年生に比べると何倍も増えています。それに加えてうちの上の娘は、バレエやそろばん、ピアノ、ミュージカルなどの習い事にも通っており、自宅での練習が必要だったりします。

また夏休みになると、妻も毎日子供たちと家にいるわけにも行かないので、いろいろな予定がカレンダーには書かれています。

カレンダーは子供も見ることができるので、見ればいつどんな予定があるのかは理解できると思いますが、それ以上でもそれ以下でもないと思うのです。

当日になると子供たちがなかなか出かける準備ができなかったり、食べるのが遅かったりして、妻が子供たちに対して「分かってるの?今日は〇〇行く日でしょ。時間見て行動してよ。」なんていつも怒っています。

毎日ほぼ同じ状況を目にするので、デジャビュかと勘違いするほどです。

これって何か変だと思いませんか?

毎日同じループから抜け出していないんです。親は「分かっているはず」という前提でコミュニケーションしていますが、娘は「分かっていない」んですよ(たぶん)。

だったら親の伝え方を変えないと変わらないと思いませんか?

ではどうすればよいのでしょう。

 

イメージを具体的に共有する

学校から出る宿題に関しては項目がリスト化されたプリントをもらっています。妻に言わせれば、それで十分お互いに理解しているといいますが、本当にそうでしょうか?

子供が頭の中で、たくさんのタスク(学校の宿題や習い事の練習など)を予定のない時間帯に計画的に割り振って、実行することを期待するのはちょっと無理がありませんか?

大人だって、なかなかできることではありません。

そして当然そうなりますが、できない子供に対して、ガミガミ怒っても先ほどのようなコミュニケーションのループに陥るだけです。

だったらどうすればよいのでしょうか?

私が考えたアプローチは、

  1. 「イメージ」を共有する。
    例えば、学校から出された宿題のリストは「文字情報」ですが、宿題全体ボリュームを子供と一緒にイメージとして共有するということです。文字情報では、1行日記も読書感想文も同じ1行ですが、完成させるために要する時間は違いますよね。
  2. 宿題をいつどのくらいやるのか具体的にする。
    次にそれぞれの宿題を細かい単位に分けて、いつどれくらいやるのか計画を立てるということです。何月何日の何時から何時までやるのかまでハッキリとさせます。

 

実際にやってみました

子供と一緒にイメージを具体的に共有するにはどうすればよいかを考えて実際にやってみました。

それが下記の「なつやすみのよてい」です。

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夏休みは8/23までなので、8/23までの予定を時間単位で子供と一緒にスケジューリングしました。本当は子供が自分で書くのが良いと思いますが、初めてなので子供と会話しながらパパが書きました。

 

予定表を作る時のポイント

  1. 必ず子供と一緒に作る
    一つひとつの予定を子供と一緒に確認し、同意を得ながら作っていくことが大切です。それぞれの宿題についてある程度のバッファを見込んでどれくらいの時間がかかりそうか、1つひとつ子供に確認しながら予定を立てましょう。それによって計画したことに対して責任が生まれ、自分でスケジュールを管理する意識が少しずつ芽生えてくると思います(ただし過渡な期待は禁物です。スケジュールを管理する1つの方法として覚えてもらうくらいで十分かと思っています)。
  2. スケジュールはあくまでも予定
    あくまでも予定であることをお忘れなく。日々予定が狂ったら、修正すればよいという気持ちでスケジュールを管理しましょう。大人だって同じですよね。予定を守らせることも大事ですが、予定通り行かない時は、なぜそうなったのかを子供と一緒に振り返って、次に予定を立てるときに活かしましょう(例えば、出かける準備にかかる時間はもっと多めに取っておくとか)。
  3. 同じ項目は色分けしておくとわかりやい
    宿題、習い事、出かける準備、食事などカテゴリ毎に色分けしておくとよいでしょう(作ってみて後から気がつきました)。
  4. 宿題の予定はなるべく朝にする
    子供が自分で時間をコントロールしやすいのは朝から昼までだと思います。午後家族で出かける予定があると、様々な事情で予定通り帰宅できなかったりするので、宿題の予定は朝の時間帯に入れましょう。
  5. 勉強ばかりが続かないように工夫する
    小学生の集中力が持続するのはせいぜい1時間弱でしょうから、何時間も勉強するというスケジュールは非現実的でしょう。
    例えば、朝起きてすぐに毎日やらないといけない簡単な宿題を済ませてから、朝ごはんを食べ、その後別の宿題の予定を入れるなど工夫しました。
  6. 遊ぶ時はしっかり遊ぶ
    たくさんの宿題が出ていたとしても、せっかくの夏休みなので目一杯遊んだり、親と一緒に過ごすのも子供の仕事だと思います。
    宿題の中には毎日少しずつやるものがありますが、旅行などの予定がある日はなるべくその前後にその宿題を振り分けて、旅行中は勉強を忘れて遊びに集中するようにしてもバチは当たらないでしょう。
  7. 準備や後片付けの時間、移動時間も見える化
    大人は分かっていても子供が正確に分かっていないのが、準備や後片付けの時間、それと移動時間です。例えば車での移動時間は、意外に子供は分かっていません。予定表を作る際に子供に聞いて分からないようでしたら教えてあげましょう。
  8. とことん具体化
    例えば、毎日朝音読する時間を設けたとしたら、どの本を読むのか全部決めて書いてしまいましょう。そうすることで、毎回本を探したりする手間や時間も省けます。選定した本はまとめて机の横に整理して置いておくと、予定の時間になったらすぐに宿題に取り掛かることができますよね。宿題に必要な文房具セットもすぐに使えるように置き場所を工夫しておきましょう。
  9. 見える場所に貼っておく
    予定表は模造紙など大きな紙に書きましょう。そして家族全員がいつでも見れる場所に貼っておくことがとても大事だと思います。
  10. 目覚まし時計を渡す
    毎朝、自分で起きて宿題をするためには、子供専用の目覚まし時計が必要です。学校のある日はいつも妻が子供たちを起こすので、目覚まし時計が有効に活用されていませんでしたが、予定表を作った翌日から長女は目覚まし時計がなると、すぐに起きて宿題をするようになりました。

 

予定表を作ってみて分かったこと

家族旅行や習い事などの予定を入れて、残っている宿題を割り振ってみると、思った以上に午前中の予定がギッシリ埋まってしまうということが分かりました。

これには正直ビックリしました。果たして誰がこの状況を正確に理解していたと言えるでしょう。

今回、娘との共同作業を通じて、「真面目にやらないとヤバイという状況」を始めて親子間で共有できたのではないでしょうか。

娘と危機感を共有した上で、予定表に無理がないことを娘と確認したところ、少しはやる気が湧いてきたようです。

これこそが「イメージ」を親子で共有する最大のメリットだと思います。

 

予定が分かれば準備ができる

予定がはっきりすることで、様々なメリットが出てきました。例えば、

  1. 周囲が協力できる
    例えば、朝起きてすぐに宿題をする時間をとりたいから、朝食の時間はこの時間帯にして欲しいということをママにリクエストすることができます。
  2. 勉強机に宿題のセットを準備しておく
    毎朝起きてから宿題をやると決めたら、夜寝る前に机にノートを広げて準備をしておくことができます。そうすれば、起きてすぐに宿題に取りかかることができて無駄がありません。
  3. 予定の修正が簡単
    すべての予定が見える化されているので、予定が狂った時でも、子供に聞きながら予定を修正することができます。
  4. 口で言わなくても済む
    当たり前ですが、子供と一緒に作った予定表なので、子供が理解できないことは1つもないはずです。これまでのような不毛なコミュニケーションをする必要はありません。「予定表を見て」の一言でOKです。予定通りできなかったとしても、予定表を見ながら「どうする?」と聞けば良いのです。

 

まとめ

いかがでしたか?

予定表を作るのは面倒な作業ですが、一度しっかり子供と会話して作っておくことで、後々のストレスを大きく減らすことにつながるのではないでしょうか?

予定表さえ出来てしまえば、勉強がしやすい環境づくり(勉強中に声をかけない、親の予定を勝手に変えないなど)に協力してあげることが大切ですね。そして、子供が指示待ちではなく、自ら進んで予定通り勉強ができるように成長するために、親はどこまで介入すべきか考えて行動することが求められます。予定表を作ったらおしまいではなく、子供と一緒に親も成長する姿勢が大切だと思います。

夏休みも残りあとわずかですが、これからも子供に対してガミガミ言い続けますか?それとも今できることを一緒にやりますか?

選ぶのはあなたです。

共感していただけたら、ぜひ残りの夏休みの過ごし方をアップデートしましょう。

では!

 

親子のコミュニケーションにオススメの本です。