妻の一言で検査を受けることに
先日、人生で初めて「大腸内視鏡検査」を受けてきましたので、その時の貴重な体験をメモしておきたいと思います。そもそも検査を受けるきっかけとなったのは、妻の一言からでした。
私はここ数年ずーっと胃腸の調子がおかしいので、毎日欠かさず薬を飲んでいます。年に一度は胃の内視鏡検査もするようになったのですが、検査のたびに胃の中は比較的綺麗な方だと言われます。
その後、喉の方にも違和感を感じるようになり、逆流性食道炎とも診断されました。薬も服用しているのですが、なかなか症状の改善が見られません。症状の変化に伴い薬を何度か変えてもらったのですが、飲まないより飲んだほうが少し楽という感じで、症状が完全にゼロになるわけではないのが辛いところです。薬を飲むと少しは楽になるため、胃酸過多であることは間違いなく、ストレスも関係していそうですが、よくわかりません。喉も特に荒れているわけでもなく、過敏に反応しているだけだと医者からは言われています。
ちなみに、カイロプラクティックにも一年間通いました。猫背がなぜ胃腸の調子に影響するのかという話を教わり、正しい姿勢を今まで以上に意識するようになったのは収穫でした。寝るときの姿勢についても、子供の時から横向き姿勢だったのを、徐々に仰向きで寝られるように改善しました。それでも結局、胃腸の調子は変わりません。
そんな状況を見かねた妻が何度も、「大腸も調べてもらったほうがいいよ」と言うので、今回検査を受けることにしたのです。と同時に、医者からも検査を勧められていました。
大腸内視鏡検査を予約するには
私は胃の薬などを処方してもらうために、2か月に一度くらいの頻度で病院に通っています。したがって、そのタイミングで検査の予約を行いました。検査当日には結果が出ないらしく、検査結果をきく日も合わせて予約しました。
また、予約の際に、検査3日前からの注意事項や検査当日にやることなど一通りの説明を聞き、簡単な問診を受けました。受け取った書類は以下のとおりです。
- 検査予約表(検査の説明付き)
- 問診票(検査当日に提出)
ポリープ切除か検査のみかを選びます
10つの質問に答えます - 大腸内視鏡検査・ポリープ切除術の説明書
ポリープを切除した場合、切除後1週間、以下のことができません
1)アルコール、刺激物(香辛料)
2)運動、旅行、出張
3)長時間の入浴 - 大腸内視鏡検査及び治療の同意書(検査当日に持参)
検査3日前からの注意事項
検査3日前からは食事にも注意しなければいけません。
- 消化されにくい食べ物は控える
野菜、きのこ、豆類、海藻、こんにゃく、食物繊維の多い物
小さい種のある果物
アルコール類
検査前日は、19時までに夕食をとり、21時に下剤を服用し、水分を多めにとる必要があります。私が飲んだのはセンノシドと言われるお薬で、2錠飲みました。大腸を刺激し腸の運動を活発にして排便をうながす効果があり、効果の発現は8~10時間後だそうです。ちょうど翌朝の5時〜7時頃になります。
いよいよ検査当日
検査開始時刻は14時だったのですが、朝7時から腸内をきれいにする必要があります。病院で予約した日に写真の「経口腸管洗浄剤」というものをもらってきました。問診の際に飲み方も教わりました。実は妻が半年前に大腸内視鏡検査を受けているので、妻からも話だけは聞いていました。妻曰く「まずくて飲みきるのが辛かった」そうです。
看護師さんからは、ポカリスエットのような味だと聞いていたので、それほどまずくはないだろうと思っていました。
経口腸管洗浄剤「ニフレック配合内容剤」を飲むには、2リットルのお水が必要です。
ニフレックのキャップを開けて、お水を注いでいきます。ある程度お水を入れたら、袋を振って洗浄剤をとかします。
思った以上に簡単には溶けないようです。
泡が出るほど振ってようやく洗浄剤を全て溶かすことができました。
完全に溶けています。
2リットル分のお水をニフレックの袋に全て移し変えました。
パッケージデザインが味気ないので、そもそもまずそうに見えます。
最初の1杯です。さてどんな味がするのでしょう。ワクワクドキドキ。頭の中は完全にポカリスエットです。
飲みきるのが辛いのは本当だった
ニフレックの味は、ポカリスエットを薄くしたような味で、食塩水のようでもあります。ポカリスエットの味を期待すると裏切られますね。あまり美味しいものではなかったです。
あまり美味しくないので、一気に飲んで2杯目に挑戦。なぜなら、2リットルを2時間で飲みきるペースで飲む必要があるからです。
当然のことながら、途中で排便したくなるのでトイレにこもります。その間は飲めないので、トイレから出ては飲み、またトイレに入るを何度か繰り返すことになります。私は便がすぐに出る方なので、数杯飲んですぐにトイレに行ってかなりスッキリしました。
でも・・・まだ1リットルも残っています。後半の1リットルはキツイです。1〜2杯飲んではトイレに行くのですが、もうこの頃になるとトイレに入った途端、お尻からはシャーっと色つきの水しか出ません。
本当にキツかったのは最後の2杯です。もう口から漏れそうなのを我慢して飲み切りました。そしてすぐにトイレで、シャー。
もう腸内は空っぽ。何も出ません。
検査までが長い
その後、数時間は飲まず食わずで検査時間の45分前に家を出て病院に向かいました。
移動中に便意を催してきたらどうしようかと焦ったのですが、なんとか無事病院に到着。
病院についてすぐにトイレへ駆け込みましたが、相変わらず黄色い水しか出ませんでした。
受付を済ませて、院内の内視鏡センターで写真のような着替えをもらいました。理由はよくわかりませんが、貴金属類は外すように言われ、結婚指輪まで外しました。
ズボンはひざ丈くらいの使い捨て半ズボンで、写真のように穴が開いています。
大腸内視鏡検査なので、当然穴の開いたほうにお尻がくるようにしてはきます。もちろん自分のパンツは脱いでからはきます。
上着はこんな感じでした。
着替えてから待合室で順番が来るのを待つのですが、1時間半くらい待たされました。しかもこの格好では寒いので支給されたバスタオルにくるまって待っていたのです。完全にホスピタリティゼロサービスです。何もすることがないので、待合室に設置されていた小さなテレビに映っていた昼ドラを、知らないおっさんと一緒に観ていました。
検査はあっという間に終了、記憶にございません
そうこうしているうちに、やっと名前が呼ばれ検査室に入ることができました。
前回胃カメラをやった時に麻酔を打ってもらい、とても楽チンでしたので、今回も麻酔をお願いしました。おかげさまで今回も何をされたのか全く記憶のないうちに終わっていました。後から聞いたところ検査時間は約20分くらいだったそうです。
その後、別の部屋のリクライニングシートに横になって麻酔が覚めるのを待ちました。検査の日は、自転車や車など自分で運転するもので病院に行ってはいけません。
大腸にポリープは発見されず!
今回の検査ではポリープは発見されなかったそうで一安心です。もしポリープがあった場合は切除をお願いしていました。ポリープを切除した場合、翌日の10〜15時の間に状況確認のため電話がかかってくるそうです。
ポリープが発見されなかった人は、検査後に全く普通の食事をしても問題ないそうです。検査後の食事について、最初は消化の優しいものから食べる必要でもあるのかと勝手に想像していたのですが、特に制限はないそうです。よって、がっつりといきました。
サイコロステーキ180g
珍しくご飯は大盛りにしました。
だって、
約22時間、何も食べていないんですから!